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ジオレ・ジャパンの低濃度PCB処理は、微量PCB汚染絶縁油・低濃度PCB含有廃油の2種類に対応しています。固形のPCB廃棄物に関しては取り扱っていないので注意が必要です。
受入れ基準となっているPCBの濃度は、微量PCB汚染絶縁油が300mg/kg以下、低濃度PCB含有廃油が5,000mg/kg以下のものです。ただし、低濃度PCB含有廃油でも300mg/kg以上の濃度がある場合は、事前に相談が必要となります。
処分方法 | ロータリーキルン式焼却炉 |
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処理能力: 廃油 及び低濃度PCB処理物(液状) 単位:キロリットル/日orトン |
7.68キロリットル/日 |
処理能力: 汚染物 及び低濃度PCB処理物(固形) 単位:トン/日 |
不可 |
処理能力: 1基あたり抜油済み変圧器 単位:台/日 |
- |
受け入れ可能時間 | 記載なし |
実績に関する表記 | 年間処理量が約25万t (2019年度(※)) |
収集運搬可否 | × |
収集運搬対応地域 | - |
オンライン 相談可否 |
× |
※参照元:ジオレ・ジャパン
ジオレ・ジャパンのPCBおよび廃棄物の分析に関する情報はありませんでした。
ジオレ・ジャパンのPCB処理施設は、兵庫県尼崎市にあります。施設には焼却処理ができるロータリーキルン炉があり、1日あたり7.68キロリットルを焼却できるようになっています。1時間320Lずつ、24時間焼却し続けます。ロータリーキルン炉では温度900~1100度で焼却し、その次に送られる二次燃焼室では850度で加熱してPCBを分解できるようになっています。
その後、環境に影響が出ないように、排ガスの温度を第1次減温塔で850度から400度に下げ、空気予熱器で400度から270度、第2次減温塔で270度から170度と段階的を経て下げてから排出します。さらに、ばいじんについてはバグフィルタで集め、重金属安定化剤で混錬した後最終処分場で廃棄されます。
ジオレ・ジャパンは大栄環境グループの企業です。大栄環境グループでは、グループ内の企業が保有する約700台の運搬車で収集し、中間処理施設に運んでいます。また、同グループでは最終処分施設を6地域に保有していて、総設置許可容量は28,717千立方メートルと国内有数の規模を誇ります。
また、ジオレ・ジャパンが属する大栄環境グループのCRSビジョンでは、環境・社会・働く人・お客様とのかかわりを大事にしています。人と社会、それから環境に真剣に取り組むことで、持続型の資源循環社会を目指しています。
ジオレ・ジャパンではPCB濃度が300mg/kg以下の低濃度PCB含有廃油や微量PCB汚染絶縁油を受け入れています。受入荷姿はタンクローリー車で受け入れられるもののみ。阪神高速湾岸線末広インターを経由してジオレ・ジャパンヘ搬入されます。
なお、公式サイトに処理委託の際の流れについては記載がありませんでした。そのため、PCB処理を依頼したい場合は問い合わせフォームから問い合わせを行いましょう。
ジオレ・ジャパンでは、浄化事業・浄化土販売事業・調査及びコンサルティング事業・低濃度PCB無害化処理事業を行っています。力を入れているのは浄化事業で、洗浄と熱処理の土壌浄化プラントにより低価格で敷地外処理ができるようになっています。土壌汚染の対策から環境問題に切り込み、社会に貢献できる企業を目指しています。
会社名 | 株式会社ジオレ・ジャパン |
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本社所在地 | 兵庫県尼崎市東浜町1-1 |
支社・営業所 | 兵庫 |
無害化処理認定 | 大臣認定番号 2013年第5号 |
主な事業内容 | 浄化事業、浄化土販売事業、販売・コンサルティング事業、低濃度PCB無害化処理事業 |
なんとなく近隣の産廃業者を選びがちですが、期限や予算組みを考えると、短期間で確実に処理を完了させられる可能性の高い事業者への依頼がおすすめです。
その指標として、処理能力の高い業者(グループ単位)上位3社(※1)をピックアップしました。低濃度PCB処理における「ビッグスリー企業」への依頼を視野に入れ、スムーズにPCBの廃棄を完了させてしまいましょう。
※1 2021年3月時点、当サイト調べによる。PCB廃油・処理物の1日あたり処理量が最も多い企業およびグループ
※2 2021年3月時点、当サイト調べによる。処理場ひと施設あたりのPCB廃油・処理物の1日あたり処理能力が最も高い