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PCBが漏れた場合、直ちに以下の措置をとります。
なお、床にPCBが付着した場合は
床材がPCB油を吸着しない金属等であれば拭き取りができますが、アスファルト等の床材でPCB油が内部に浸み込む場合は汚染された範囲の床材を除去する必要があります。
たとえば設置していた電気工作物からPCBを含む絶縁油が漏れてコンクリート床面に付着してしまった場合、汚染された床材を剥がし、PCB廃棄物として処分しなければなりません。
また、汚染除去に使用した手袋やウエス、PSCが付着した衣服などもPCB汚染物として扱われるため、密閉容器に収納して保管することが必要です。
PCBは人の口や皮膚に付着することで、さまざまな健康被害を引き起こします。PCBが人体に付着した場合、すぐに以下の応急処置をとり、医師の診察を受けましょう。
「床面や配管にPCB油が漏洩している」「漏洩した廃PCB等が燃えている」「PCB油が作業員の口や眼に入るなど暴露した」「廃PCBが雨水側溝に混入した」などの場合は緊急時とみなされます。
緊急時には迅速かつ適切な対応をとることが重要。人命を第一に、以下の優先順位で行動しましょう。
緊急時には動揺してしまうものですが、マニュアルに沿って素早く行動しましょう。まずは人命救助を第一に考え、事故拡大の防止措置をとったうえで関係機関へ通報します。
また、事後措置も大切です。事故原因の究明を行って再発防止措置をとり、日頃から事故を未然防止に努めましょう。
PCBの漏洩や火災、流出があった場合には、状況に応じて消防署・警察署・緊急連絡先(安全管理責任者)に通報をし、安全管理責任者は都道府県に連絡を行いましょう。
なお、緊急時の連絡先として
などの連絡先をマニュアルに定めておくと良いでしょう。
PCBの飛散や漏洩事故は、全国で報告されています。発生場所は学校や警察施設内、公民館などさまざまですが、人の多く集まる場所での事故に不安が高まります。人への健康影響は報告されていないものの、PCB絶縁油が人体に付着してしまった事例も。
ここでは、環境省のHPに記載されているPCB飛散・漏えい等事故の事例について紹介します。
なんとなく近隣の産廃業者を選びがちですが、期限や予算組みを考えると、短期間で確実に処理を完了させられる可能性の高い事業者への依頼がおすすめです。
その指標として、処理能力の高い業者(グループ単位)上位3社(※1)をピックアップしました。低濃度PCB処理における「ビッグスリー企業」への依頼を視野に入れ、スムーズにPCBの廃棄を完了させてしまいましょう。
※1 2021年3月時点、当サイト調べによる。PCB廃油・処理物の1日あたり処理量が最も多い企業およびグループ
※2 2021年3月時点、当サイト調べによる。処理場ひと施設あたりのPCB廃油・処理物の1日あたり処理能力が最も高い