公開日: |更新日:
九電産業は平成30年(2018年)8月に低濃度PCB処理の認定を取得した九電グループの設備管理会社です。火力・原子力発電所の設備管理や環境・リサイクル事業をはじめ、損害保険の代理業など、幅広い業務を行っています。
九電産業のPCB処理は、オンサイト式加熱強制循環洗浄法を用いて行います。この技術は大形変圧器などの低濃度PCBを無害化処理する方法として、電力中央研究所・電気事業連合会・電力各社が共同開発したものです。変圧器や遮断器を解体せずにPCBの無害化処理を行えるというメリットがあり、以前の方法よりも処理を容易にできるだけでなく、効率化にも役立っています。
処分方法 | 分解・洗浄(オンサイト式加熱強制循環洗浄法) |
---|---|
処理能力: 廃油 及び低濃度PCB処理物(液状) 単位:キロリットル/日orトン |
- |
処理能力: 汚染物 及び低濃度PCB処理物(固形) 単位:トン/日 |
- |
処理能力: 1基あたり抜油済み変圧器 単位:台/日 |
1.5台/日(1000リットル未満、4日で6台) 0.6台/日(1000リットル以上、5日で3台) |
受け入れ可能時間 | 記載なし |
実績に関する表記 | 記載なし |
収集運搬可否 | × |
収集運搬対応地域 | - |
オンライン 相談可否 |
× |
九電産業のPCBおよび廃棄物の分析に関する情報はありませんでした。
九電産業では大形変圧器などの低濃度PCBを無害化処理できるオンサイト式加熱強制循環洗浄法を採用しています。この方法では、以下の工程により無害化処理を行います。
低濃度PCB汚染廃電気機器を部材別に解体せず、形状を有したまま洗浄処理を行える点がメリットです。抽出された汚染油などは別施設にて焼却処理を行うことで処分します。
九電産業は、九電グループの1社であるため、九州電力より委託を受け、低濃度PCB汚染廃電気機器等の無害化処理を行います。
事業範囲としては、洗浄準備、気密試験、注油、加熱洗浄、抜油までの無害化中間処理を行い、洗浄終了後の廃電気機器等の解体、リサイクル、焼却処理は九州電力が担当します。
問い合わせは電話にて行えます(資源リサイクル部)。九電産業では抜油済の低濃度PCB汚染電気機器の洗浄準備・気密試験・注油・加熱洗浄・抜油までに対応しています。そのため、洗浄・抜油後の機器の解体やリサイクル・焼却処理は事業者自身で対応する必要があります。
なお、九電産業の公式サイトでは、処理委託の流れに関する記載がありませんでした。
九電産業は昭和28年(1953年)に創業した会社です。九電グループのうちの1社で、発電所の設備管理や環境・リサイクル事業を行っています。
平成30年(2018年)に低濃度PCB処理の認定を取得しており、主に九州電力より委託を受けたPCB廃棄物の無害化処理に取り組んでいます。
会社名 | 九州産業株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 福岡県福岡市中央区渡辺通2-1-82(電気ビル北館4階) |
支社・営業所 | 記載なし |
無害化処理認定 | 大臣認定番号 平成30年第10号 |
主な事業内容 | 火力・原子力発電所の設備保全 損害保険業 旅行代理店業務 火力発電所の副産物の販売 工場薬品・土木建材用資材等の販売業務 |
なんとなく近隣の産廃業者を選びがちですが、期限や予算組みを考えると、短期間で確実に処理を完了させられる可能性の高い事業者への依頼がおすすめです。
その指標として、処理能力の高い業者(グループ単位)上位3社(※1)をピックアップしました。低濃度PCB処理における「ビッグスリー企業」への依頼を視野に入れ、スムーズにPCBの廃棄を完了させてしまいましょう。
※1 2021年3月時点、当サイト調べによる。PCB廃油・処理物の1日あたり処理量が最も多い企業およびグループ
※2 2021年3月時点、当サイト調べによる。処理場ひと施設あたりのPCB廃油・処理物の1日あたり処理能力が最も高い